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3月28日

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福島の原子力発電所はすでに最悪のメルトダウンに限りなく近い状態になっているのではないでしょうか。

廃炉にしたくないという東電(あるいは保安院)の初期対応の甘さが招いた取り返しのつかない事態に陥ってしまい、

初めは情報開示に積極的だった政府も(必要な警告をそのまま告げると避難地域が拡大しすぎて、現実的に避難が不可能になるのを恐れてか)

放射線拡散の情報が隠ぺい(悲観的になりそうなデータは公開しないという)されるようになってきていると感じます。

 

責任論はすべてが終わってからすべきだと思いますが、今言っておかなければならないと思うのは、

放射性物質の原料が漏れているとわかっている原子炉にかけた高濃度放射性物質を含む水を太平洋に垂れ流すのは即刻停止すべきです!

 

原子力安全保安院の「海で薄まるから大丈夫」とかいう説明に言葉を失います。海を汚染させた代償を誰が償うのでしょうか。

まだ福島第一原発の20km内で放射性物質(冷却水含む)を閉じ込めて封鎖するほうが何万倍もましです。

 

今必死になって復興している岩手県の沿岸部はほとんど漁業で成り立っている街でしょう。

復興の機運と希望の光がもっとも必要な被災者に、原発の対処遅れがさらなる絶望をもたらすのかと思うと

また、黒潮にのった海の生態系に及ぼす影響の大きさを考えると、この事故のもたらす絶望が何倍にも膨れ上がります。

 

停電が何年続いても我慢しますから、メルトダウンの始まった原子炉に注入した水を太平洋に垂れ流すのを止め、

ただちに廃炉→石棺化へ向かって作業してほしい。生態系を壊したツケの大きさは計り知れない規模で人類に災いをもたらします。